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水質汚濁防止法は第二の電気用品安全法か??…その3 [秘境案内]

 少しずつですが話題になりつつある水質汚濁防止法関連のお話ですが....
関西ローカルですが、今晩のよみうりテレビ(日テレ系)の夕方のニュース番組「ニューススクランブル」にて、この水質汚濁防止法の問題点について取り上げられました!!\(^^)/
「追跡屋」という一コーナーの中で取り上げられていたのですが、「排水規制の法律改正で温泉旅館がピンチ?」というタイトルで10分弱という短い時間ながらも、基本的な問題点を中心に突っ込んだ内容になっていました。
内容のおおまかな流れを述べるならばこんな感じでしょうか;

・和歌山県の湯の峰温泉が取り上げられ、法律によって湯の峰温泉が危機に際している
(現状を後述する温泉旅館の若女将が説明し、全国の温泉で同じ問題が起きていることを温泉専門家が説明する)

・水質汚濁防止法のいきさつについて説明され、2001年に法律が改定され2007年6月にて猶予期間があることが述べられ、温泉に適用されることの問題点が述べられる
(温泉専門家の意見に対し、環境省側の意見も述べられる)

・温泉旅館毎に一台4000万円する除去装置を置かないといけない旨説明が述べられる
(旅館の若女将及び温泉専門家の意見に対し、環境省側の意見も述べられる)

・法律の矛盾点として、温泉旅館を通さずに排水されている例や、日帰り温泉は対象外になる旨説明が述べられる
(それに対し、環境省側の意見も述べられる)

・「このままでは温泉という日本の文化が廃れてしまうかもしれない」というナレーションで締めくくられ、最後にアナウンサーが感想を述べて終了

まあ、問題点は今まで色々な媒体で取り上げられてきたことと全く同じですし(これ以上新たな論点というのはなかなか出てこないと思う)、この問題についてウォッチしている人にとっては取り立てて目新しいことも無いのですが、ローカルネタながらも夕方のニュースで取り上げて頂いた点に敬意を称すると共に、まずはGood Job!!と言っておきましょう(^^)v。

 まあ、大体お話の流れはお分かり頂けたことでしょうから、上述したコメントの中で、興味深かった物をいくつか抜粋しておきましょう。

・(法律について)「よく分からない法律ですね。何のためにこのような事をするのか…」
(温泉旅館毎に除去装置を購入することについて)「一軒だけじゃなくって、(湯の峰温泉のある)本宮町全体がおしまいじゃないですか。湯の峰全体であっても4000万円は出せない」
 →湯の峰温泉「あずまや」若女将のコメント

・(法改定の趣旨について)「温泉で健康被害が起きたことがあるという、もしそういう事実があるのであれば、逆にお教え願いたい」
(全国の温泉旅館で黒字は2割程度で、平均的な年間利益は500万円~1000万円である点について)「温泉旅館は普通のご家庭と変わらない位の利益しかない。今温泉旅館に買ってくれと言われると、廃業して欲しいと言われているのと同じだ」
(排水成分について)「シャンプーやセッケンとかを規制するのであれば分かるが、自然に湧いて出る温泉を規制しろと言われても、そては無理難題ではないか」
 →「温泉の専門家」井門 達夫氏のコメント

・(前述の健康被害について)「常に温泉水を飲み続けていると危ないが、1日1回温泉を飲み続けて健康被害が生じた例はない」
(法改定を行う必然性について)「公害自体が発生したから対応するのではなく、未然防止という観点から必要な措置として対策を行っている」
(温泉旅館に除去装置を買う必要がある点について)「営利のある事業を実施されている訳ですので、そういったものについては、社会の貢献という意味も含めてお願いできる部分についてはして頂きたい」
(日帰り温泉が対象外の点について)「現在の法律の中ではそうなっています」
「環境省として一方的な考えだけで答えを出していくのではなく、色々な方面の意見を聞いた上で行政として責任有る答えを出すべきだと思っている」
 →環境省水環境課課長補佐のコメント

・「なんじゃこりゃと言いたくなっちゃいますよね。環境保護の目的がどっか行ってしまって、国の都合のいいように決まっていきそうな感じがします」
「急ぐべき環境保護対策は他にもっと山ほどあるはずですけどね」
 →「ニューススクランブル」キャスターのコメント

まあ、温泉旅館側や温泉専門家の意見は概ねどこも同じですが、個人的には環境省側の意見も十分に割いて述べられていたのが特筆されると思いますが....
過去にも環境省側の意見は「3月までにきちんとした意見を出したいと思います」とか「温泉を潰すのが目的ではない」とか、比較的当たり障りの無い無難な答え(換言すれば逃げの一手の答え)だったように思いますが、今回のこのコメントを聞いて、環境省は全くもって自らの政策が国民に意見提示されていない&国民に理解されてないことがより明確になったように思えます。
それこそ、一般的な温泉旅館に4000万円もする機械を買わせることについて「社会の貢献」という言葉だけでお願いされてもはぁ??としか思えませんし、日帰り温泉が対象にならない点について「現在の法律の中ではそうなっています」と言われても、逆に開き直りとしか思えませんよね!!(`_´)
(それをどうにかするのが中央省庁の仕事だろ!!と逆に思えてならないのですが....)
まあ、これで環境省側の馬鹿さ加減がより日の目を浴びたことで、この問題がより炎上するのではないかとも思えますがねぇ....(ニヤ)

 なお、この「ニューススクランブル」のサイトでは、前日放送された特集のコーナーがストリーミングで見られるようになっているので(Windows Media Playerが必要)、恐らく明日一日はこの内容がそのままネット上で見ることが出来るのではないかと思われます。
興味のある方は是非チェックしてみてください!!\(^^)/


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