SSブログ
秘境案内 ブログトップ

水質汚濁防止法は第二の電気用品安全法か??…その3 [秘境案内]

 少しずつですが話題になりつつある水質汚濁防止法関連のお話ですが....
関西ローカルですが、今晩のよみうりテレビ(日テレ系)の夕方のニュース番組「ニューススクランブル」にて、この水質汚濁防止法の問題点について取り上げられました!!\(^^)/
「追跡屋」という一コーナーの中で取り上げられていたのですが、「排水規制の法律改正で温泉旅館がピンチ?」というタイトルで10分弱という短い時間ながらも、基本的な問題点を中心に突っ込んだ内容になっていました。
内容のおおまかな流れを述べるならばこんな感じでしょうか;

・和歌山県の湯の峰温泉が取り上げられ、法律によって湯の峰温泉が危機に際している
(現状を後述する温泉旅館の若女将が説明し、全国の温泉で同じ問題が起きていることを温泉専門家が説明する)

・水質汚濁防止法のいきさつについて説明され、2001年に法律が改定され2007年6月にて猶予期間があることが述べられ、温泉に適用されることの問題点が述べられる
(温泉専門家の意見に対し、環境省側の意見も述べられる)

・温泉旅館毎に一台4000万円する除去装置を置かないといけない旨説明が述べられる
(旅館の若女将及び温泉専門家の意見に対し、環境省側の意見も述べられる)

・法律の矛盾点として、温泉旅館を通さずに排水されている例や、日帰り温泉は対象外になる旨説明が述べられる
(それに対し、環境省側の意見も述べられる)

・「このままでは温泉という日本の文化が廃れてしまうかもしれない」というナレーションで締めくくられ、最後にアナウンサーが感想を述べて終了

まあ、問題点は今まで色々な媒体で取り上げられてきたことと全く同じですし(これ以上新たな論点というのはなかなか出てこないと思う)、この問題についてウォッチしている人にとっては取り立てて目新しいことも無いのですが、ローカルネタながらも夕方のニュースで取り上げて頂いた点に敬意を称すると共に、まずはGood Job!!と言っておきましょう(^^)v。

 まあ、大体お話の流れはお分かり頂けたことでしょうから、上述したコメントの中で、興味深かった物をいくつか抜粋しておきましょう。

・(法律について)「よく分からない法律ですね。何のためにこのような事をするのか…」
(温泉旅館毎に除去装置を購入することについて)「一軒だけじゃなくって、(湯の峰温泉のある)本宮町全体がおしまいじゃないですか。湯の峰全体であっても4000万円は出せない」
 →湯の峰温泉「あずまや」若女将のコメント

・(法改定の趣旨について)「温泉で健康被害が起きたことがあるという、もしそういう事実があるのであれば、逆にお教え願いたい」
(全国の温泉旅館で黒字は2割程度で、平均的な年間利益は500万円~1000万円である点について)「温泉旅館は普通のご家庭と変わらない位の利益しかない。今温泉旅館に買ってくれと言われると、廃業して欲しいと言われているのと同じだ」
(排水成分について)「シャンプーやセッケンとかを規制するのであれば分かるが、自然に湧いて出る温泉を規制しろと言われても、そては無理難題ではないか」
 →「温泉の専門家」井門 達夫氏のコメント

・(前述の健康被害について)「常に温泉水を飲み続けていると危ないが、1日1回温泉を飲み続けて健康被害が生じた例はない」
(法改定を行う必然性について)「公害自体が発生したから対応するのではなく、未然防止という観点から必要な措置として対策を行っている」
(温泉旅館に除去装置を買う必要がある点について)「営利のある事業を実施されている訳ですので、そういったものについては、社会の貢献という意味も含めてお願いできる部分についてはして頂きたい」
(日帰り温泉が対象外の点について)「現在の法律の中ではそうなっています」
「環境省として一方的な考えだけで答えを出していくのではなく、色々な方面の意見を聞いた上で行政として責任有る答えを出すべきだと思っている」
 →環境省水環境課課長補佐のコメント

・「なんじゃこりゃと言いたくなっちゃいますよね。環境保護の目的がどっか行ってしまって、国の都合のいいように決まっていきそうな感じがします」
「急ぐべき環境保護対策は他にもっと山ほどあるはずですけどね」
 →「ニューススクランブル」キャスターのコメント

まあ、温泉旅館側や温泉専門家の意見は概ねどこも同じですが、個人的には環境省側の意見も十分に割いて述べられていたのが特筆されると思いますが....
過去にも環境省側の意見は「3月までにきちんとした意見を出したいと思います」とか「温泉を潰すのが目的ではない」とか、比較的当たり障りの無い無難な答え(換言すれば逃げの一手の答え)だったように思いますが、今回のこのコメントを聞いて、環境省は全くもって自らの政策が国民に意見提示されていない&国民に理解されてないことがより明確になったように思えます。
それこそ、一般的な温泉旅館に4000万円もする機械を買わせることについて「社会の貢献」という言葉だけでお願いされてもはぁ??としか思えませんし、日帰り温泉が対象にならない点について「現在の法律の中ではそうなっています」と言われても、逆に開き直りとしか思えませんよね!!(`_´)
(それをどうにかするのが中央省庁の仕事だろ!!と逆に思えてならないのですが....)
まあ、これで環境省側の馬鹿さ加減がより日の目を浴びたことで、この問題がより炎上するのではないかとも思えますがねぇ....(ニヤ)

 なお、この「ニューススクランブル」のサイトでは、前日放送された特集のコーナーがストリーミングで見られるようになっているので(Windows Media Playerが必要)、恐らく明日一日はこの内容がそのままネット上で見ることが出来るのではないかと思われます。
興味のある方は是非チェックしてみてください!!\(^^)/


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:旅行

水質汚濁防止法は第二の電気用品安全法か??…その2 [秘境案内]

 この問題も取り上げなくては…と思っていた矢先に、ついに今日メディアでも動きがあったようで....

 1)「スーパーモーニング」にて水質汚濁防止法が取り上げられる!!
 今日のテレ朝系「スーパーモーニング」にて、「草津温泉も危ない!"ニッポンの名湯"が存亡の危機」というお題でこの問題を取り上げて下さいました!!\(^^)/
店主が知る限りでは、テレビ媒体でこの問題が取り上げられるのは恐らく始めてではないかと思いますが....まずはGood Job!!(^^)v
放送時間もCMを入れて20分程ありましたし(8時56分から9時16分まで)、一貫して「誰のための、何のための法律なのか」という点を強調していて、初心者でも分かりやすい作りになって良かったですしね。

内容としては、草津温泉の現状から始まって、法律の説明と共に、四万温泉のケースが説明され、再び草津温泉の旅館の方のコメントや草津町役場の方のコメントがあり、最後にレポーターの立花裕人さんが法律の細部(日帰り温泉はOKとか)を話した上で、司会者及びコメンテーターがこの問題を語る、という感じでした。
ビデオに録画して正確にお伝えできれば良かったのでしょうが(誰かYouTubeに流して頂けませんか??)、うろ覚えの範囲内で気になったコメントをいくつか:

・「現在営業している温泉旅館の6割は廃業する。しかもその殆どが古来から脈々と源泉を引き継いでいる家族経営の宿や源泉掛け流しの宿である。このままでは温泉文化は廃れる。」
「(温泉を)排水という言葉だけで一緒にしてしまったことに問題がある」~野口悦男氏(温泉ジャーナリスト)

・「(水質汚濁防止法は)決まりのための決まりでしかない」~四万温泉協会会長

・「国民の健康を守るという立法趣旨からして、この法律は趣旨を踏み違えている。(水質汚濁防止法の問題点は)「立法技術の問題」に他ならない」~コメンテーターの大沢弁護士

他にも草津温泉草津館の方や、四万温泉積善館のご主人、草津町温泉課課長さんなどのコメントが入っていましたが....
ただ、環境省側の意見が最後にちょこんと置かれていただけでしたし(曰く、温泉旅館の経営状態は十分理解する、来年3月までに結論は出したいとのことですが)、温泉からの排水を取り締まるのに意味のない例として尻焼温泉が取り上げられていたのはちといかがかと思いましたし(尻焼温泉は基準をクリアーしていたんでしたっけ??)、何か一方的な意見に聞こえなくもなかったのですが、それを踏まえても、このような形で他のメディアでも色々と取り上げていただきたいものです!!

 また、これより一足早く12月25日号の「週刊大衆」でも「水質汚濁防止法で名湯が潰れる!」というお題で3pに渡ってこの問題が取り上げられています。
(先週発売でしたので、店頭には置いてないかも知れませんが)
こちらも各地の温泉宿の実情や温泉評論家の方の意見を踏まえた記事になっていて、やや扇情的な部分は見受けられるにせよ、全体的によく纏められているように思います。
この記事にコメントも入れていらっしゃる温泉ソムリエ遠間和広氏のBlog「温泉ソムリエのブログ」のエントリーに詳しいお話が書かれていますので、そちらもご覧になってみて下さい。
 ・日本国の悪法により名湯に入れなくなる!!!

 2)ネット上での進捗状況
 地道にですが、あちこちでこの問題を取り上げて下さるところも増えているようで....

・mixiにて「水質汚濁防止法」コミュがこの13日に発足しました。
20日現在でメンバー数は12人とまだまだ少ないのですが、今後益々増えていくことを期待しております(^^)。
(勿論、店主も参加しております(^^))

・かくたる店主も手前味噌ながら、この問題についてトラックバック・ピープルにカテゴリーを作らせていただきました。
折角ですので、紹介文も交えて紹介しておきますと…

源泉掛け流しの危機?…水質汚濁防止法改正に反対する 【ID:07689】

2001年に水質汚濁防止法が改定され、長期にわたり摂取すると健康被害を招くとされるホウ素やフッ素を排出する基準が強化されました。それに伴い、同法の猶予期間が終了する2007年7月以降、ホウ素やフッ素を排出する事業場として最も数が多い温泉旅館に対しても排水規制の取締り対象になり、排水規制が行われない場合は除去装置を買うなどの対策を行うまで営業停止等の処罰が科せられることになります。このままでは、源泉かけ流しの温泉旅館の廃業を招き、ひいては日本の温泉文化の衰退を招くと言えましょう。この問題について、幅広く情報提供・意見交換をしたいと思います。

Blogにて水質汚濁防止法に関する投稿を行った際に、是非こちらにもTBを送って頂きたいと思います。
(まだ殆ど告知もしていませんので、今のところは全くTBは無い状態ですが....)

 今後もこの問題について徹底的に監視してきたいと思います!!
(何か進捗情報・最新情報等ありましたら、どしどしお寄せ下さいませ!!)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

水質汚濁防止法は第二の電気用品安全法か??…その1 [秘境案内]

 最近温泉好きで非常に論議をかましている問題として、「水質汚濁防止法」の改定というのがあるのですが....
元々この法律自体は環境汚染が問題化された1970年に制定されたもので、「工場や事業場からの排水を規制することによって、川や海などの汚濁の防止を図り、人々の健康の保護や生活環境を保全し、不幸にも排水のために人の健康にかかる被害が生じた時には事業者の損害賠償の責任について定めることを目的」(水質汚濁防止法第一条を抜粋)としているものですが、今回問題になっているのは、2007年7月に改定される部分になります。
その趣旨を端的に言えばこういうことになりますが…:

この法改定により、長期にわたり摂取すると健康被害を招くとされるホウ素やフッ素を排出する基準が強化され、2007年7月以降ホウ素やフッ素を排出する事業場として最も数が多い温泉旅館に対して排水規制の取締り対象になり、排水規制が行われない場合は除去装置を買うなどの対策を行うまで営業停止等の処罰が科せられることになる

ずばり一言…こんなバカ極まりない改定案を考え出した環境省に小一時間問いつめてやりたいですね!!(`_´)

 確かにホウ素やフッ素の人体への影響は昔から言われていることですし(現にこの排出基準の強化については、世界保健機関(WHO)の健康被害報告を受けたものである)、これが工場からの排水について強化されるとかいうのであれば話は分かりますが、ただ単に「温泉の泉質自体にホウ素やフッ素が含まれているから」という括りだけで温泉を対象にするというのが全くもって納得が出来ません。
#ホウ素がこれまでは500mg/l以上だった基準が10mg/l以上、フッ素がこれまでは15~50mg/lだった基準が8mg/l以上と極端に変わるからと言うことですが....
そもそも温泉は自然湧出しているものですから、自然湧出された物に対して排水規制を加えること自体噴飯物ですし、(個々の体質や個々の温泉の泉質にもよりますが)一般的に身体に良かれこそあれ悪いことは無いでしょうから、「温泉」ということで一括りにして規制対象にすること自体おかしいとしか思えないのですが....
何より、今まで温泉宿等が温泉を排出することでホウ素やフッ素の人体への影響が言われてきたかというと、全くそういう話は聞かないわけで、そうなるとこの法改定で「温泉」を規制対象にすることで、果たして今回の規制で「川や海などの汚濁の防止を図り」得るような、ホウ素やフッ素の規制に対する環境効果は見られるのか…換言すれば、温泉排出とホウ素・フッ素との因果関係が全くないままに一概に規制対象にされてしまっているのですよね。


 まあ、百歩譲って「温泉の泉質自体にホウ素やフッ素が含まれているから」という理由で「温泉」そのものを規制対象にするのであれば、まだ分からなくもないのですが、実はそんな単純な問題ではないのがこの法改定の最大の問題でして....
極論を交えて一言で言えば…
この法改定は「源泉掛け流し」を行う至極真っ当な温泉旅館のみが負担を強いられ、「紛い物」の温泉が幅を利かせることになる、まさに悪貨は良貨を駆逐する法内容でしかない代物なのですね!!(`_´) 
では、その問題点について順に説明していくと…




1.規制対象は「温泉地」ではなく、「温泉旅館」である
 「温泉」そのものを規制対象にするのであれば、例えば群馬県の名湯草津温泉のように水質を石灰で中和する工場を造るなどの措置が加えられているケースもあるのですが、上述している通り今回の法的規制対象になるのは「温泉地」ではなく、「温泉旅館」になります。
あくまでも個々の旅館毎に、旅館で源泉をそのまま排水していないかを取り締まるのが目的になるということです。
そうなると、個々の旅館毎に除去装置の購入等負担を強いることになる訳で、結局は温泉旅館の存続に強く関わってくる問題になってくるということになります。
(その点については、後で詳しく掘り下げます)
しかも今回指摘を受けているのは、玉川温泉、草津温泉、松之山温泉、有馬温泉、道後温泉、別府温泉等々、全て古来から湧いて流れる自然湧出温泉の各旅館であり、前述したように、「源泉掛け流し」を行う至極真っ当な温泉旅館のみが負担を強いられいることに他ならない訳です。




2.規制対象は「温泉旅館」であり、「日帰り施設」は対象にならない
 更に分からないのは、この法的規制対象は「温泉旅館」であり、共同浴場や最近よくある「日帰り施設」は対象にならないということなんですね。
その理由は、ずばり「厨房施設を使って食事を提供していないから」だそうですが....
はっきり言って…厨房とフッ素・ホウ素と何の関連があるのですかぁ??(`_´) 
どうも、当初からの事業場一覧に「旅館」が入っていたがゆえにそのまま解釈したにすぎないもののようで、その中に「日帰り施設」や「共同浴場」等は含まれないというのがその趣旨のようですが....
(ところで、最近では宿泊施設は無くても、健康センターばりに食堂のある日帰り施設も多々ありますが、そうしたところはどうなるのでしょう??)
そうなると、どんなにフッ素・ホウ素成分が濃く含まれていても、「日帰り施設」は法的にはお咎めがないということになりますし、また同じ温泉を排出しても、「温泉旅館」を止めて「日帰り施設」に転向すれば法的には全く問題がないということになりますが....これって、本来の「環境」に対する対策では無くなってますよねぇ??
繰り返しになりますが、あくまでも、この法律は「排水を規制することによって、川や海などの汚濁の防止を図」ることが目的で、温泉の成分における「環境」に対する対策ことが目的であるのですが、これでは業務内容が変われば問題がないということで、趣旨を完全に取り違えているとしか思えません。




3.結局実益があるのは誰なのか??
 そうなると、この規制強化に伴って主だって温泉旅館側で考えられる方法は以下の3つでしょうか:

・1)ホウ素やフッ素を規制対象の基準値以下にするように温泉自体を地下水等で薄める

・2)高額でも除去装置を購入する

・3)温泉旅館で温泉を出さない

1)の場合でも考え方は2通りあって、元々の湯船に入れる温泉を水で薄めるか(温泉を循環させて泉質を薄めるというやり方もある)、湯船等から排出された温泉を水で薄めるかという考え方が出来るでしょうが....
前者だと、一昨年から温泉偽装が主だって発覚して、利用者の目が厳しくなっているこのご時世に温泉を希釈するとなると、まさに利用者のニーズと逆行したことを行っていることになる訳で、結局は自分の首を絞めることになりかねません。
だからと言って、後者の場合でも、確かに利用者ニーズは確保できるでしょうが....実際にそれを行うとなると、例えば新たに井戸を掘って地下水で温泉排水を薄めて放流するという考えもあるようですが、それが果たして本来の「環境」に対する対策になるかどうかは甚だ疑問としか言いようがありません。

そうなると、2)の除去装置の購入と言うことになるのですが、除去装置は安くても一台3000万円はするそうで、大旅館ならまだしも、一軒宿の旅館や民宿等でそこまでの設備投資はかなりの負担になるでしょうし、第一そこまでの負担が出来るとは到底思えません。
また、除去装置の購入に伴って設備投資の負担が出てくるとなると、その負担分は利用者側に跳ね返ってくる…つまり、2007年7月以降、宿泊料金が高くなったりすることも懸念されます。
(そうなると、それに伴う旅館側の便乗値上げということも懸念されますが....)
環境省側は「業界が求める価格帯の装置開発は困難」との見解を出しているようですが、そんな一方的に負担を強いる法改定って一体…と思いますし(ある種の開き直りとしか思えない)、またこの法改定がメーカーへの間接的利益供与を目的にしているように見えなくもないのですが....

また、現に3)のように、環境省の指導によりと貼紙をした上で、旅館内の大浴場を閉鎖し、外湯に誘導するということを考えている温泉地も出てきているようで、事実上のボイコットと捉えることも出来るでしょう。
あるいは更に考えれば、温泉旅館を止めて日帰り施設に転向させるところが出てくるかもしれません。

 いずれにせよ、この法改定では、実益を伴わない目的のために、旅館側も利用者側も共に負担を生じるばかりで、結局一番実益を伴うのは環境省とメーカーということになる訳ですね!!(`_´)




4.大多数に周知されぬ間に法律は改定されていた
 実はこの水質汚濁防止法、既に2001年に法的に改定はされており、問題の排水規定については2007年6月まで猶予期間が設けられており、その猶予期間が切れる2007年7月以降に問題が生じるということなのですが....
しかし、この問題は環境省等で広く周知されていた訳でもなく、またマスコミ等で殆ど取り上げられることも無く、今年の11月22日付の「日経流通新聞MJ」の一面に「温泉に排水規制 旅館ピンチ 来年にも新基準」という記事が取り上げられてから、事の重大さが広まった…という訳です。
(実際にGoogle Newsで検索しても、この問題について取り上げている記事は一つもなかった)

 さて、この展開、どこかで見たことがないでしょうか…まあ、別Blog「温泉街の情報雑貨店」 でも盛んに取り上げているレコード輸入権に係る著作権法改定の件もあるのですが(詳細は当該Blogのカテゴリー「輸入権問題」を参照)、今年の冬から春にかけて盛んに論議された電気用品安全法(PSE法)と非常に似ているように思えてならないんですよね!!
今更な話ですが、電気用品安全法(PSE法)とは、2001年4月に施行された法律で、電化製品に安全確認済みマーク「PSEマーク」を付けて製造・販売するよう義務付けるという法律です。
今年の3月31日までは同法の猶予期間で(2008年3月までないし2011年3月まで猶予期間がある製品もある)、PSEマークなしの製品でも販売可能なものの、4月以降は、猶予期間が5年と定められていたシンセサイザーやアンプ、レコードプレーヤー、電源内蔵型ゲーム機、テレビ、電気洗濯機など259品目で、PSEマークがないと販売できなくなる…ということで、経済産業省から猶予期間中に全く周知が図られないまま猶予期間を終えようとしていた矢先に問題が大きくなり、各Bloggerやミュージシャン等から反対意見が続出し、マスコミ等も反対意見にするようになった結果、実際に施行されるとほぼ当初の経済産業省の趣旨は骨抜きにされた、という経緯があります。
このPSE法も、法案成立時には誰も本来の趣旨は知られておらず、猶予期間を設けてあったにも関わらず全く省庁は周知もせず、更に本来対象外であった「中古品」についても対象を広げるということを大臣が明言し波紋を広げたことで、反対活動に火を付けたというのが主な流れですが....

 確かにこの水質汚濁防止法は、正直言ってPSE法ほど誰もかれも対象になるという法律でもないですし、またPSE法ほど身近な問題ではないかもしれません。
しかし、PSE法と同様に本来国民に対して法の趣旨や猶予期間等について全く説明してこなかったという点では、現在の法律施行のあり方について大いに問題があることには違いないですし(それは今の著作権法改悪…保護期間を死後50年から70年に引き上げようとしている…についても同じですが)、何より、杓子定規な法的運用により、日本古来から健康保養、療養に活用してきた「源泉かけ流し」温泉が一気に消える危機を迎えることになるという点は、日本の温泉文化を守る上でも大いに問題があると言えるでしょう。

まずはマスコミ等、各方面にこういう問題があることを周知し、世論を動かしていくことが望まれるでしょう。

#この水質汚濁防止法問題については、以下のサイトが参考になります:
新たな温泉問題ぼっ発!
 (←AllAbout「日本の宿」 11月23日付記事:井門 隆夫さんという方が記事を書かれていますが、この問題について非常に分かりやすく書かれており、お奨めです。なお、今回の投稿に関しては、この記事を全面的に参照した上で書かせていただきました)

悪法・源泉かけ流しの危機
 (←mixi:[(温泉の中でも)源泉かけ流し限定] コミュ:店主はこのコミュでこの問題を知りました。まだ投稿数は少ないですが、今後盛り上がるきっかけになればと思います)

温泉に排水規制 ~お役所の「お役所仕事」 ~水質汚濁防止法
 (←Blog「文句があったらベルサイユへいらっしゃい!」:恐らくこの問題をBlogで最初に取り上げた記事だと思われますが....こちらも端的に問題を分かりやすく取り上げられており、お奨めです)

 何でも前述のmixi:[(温泉の中でも)源泉かけ流し限定] コミュのお話では、「温泉教授」として名高い松田 忠徳氏や「道新」こと北海道新聞がこの問題について関心を持っているとのことですが....
更に関心を持つ人が増えることを望むばかりです(^^)v。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:旅行

あなたの経県値は?? [秘境案内]

 mixi経由でこんな小ネタサイトを見つけたのですが....

経験値&経県マップ

これは日本全国47都道府県のうち、「住んだことがある」、「泊まったことがある」、「歩いたことがある」、「降り立ったことがある」、「通過したことがある」、「かすりもせず」とに分類したもので、各都道府県につき上記の項目を5点~0点で計算し、最終的に何点になるかを計算するものですが....
店主がやってみた結果は以下の通り:

経験値&経県マップ結果

235点満点中、169点を取った計算になりました!!
個人的に、47都道府県のうち行ったことがないのは山梨県と沖縄県だけなのですが、かなりあちこち廻っているようでいて、そんな無茶苦茶点数が高くなるものでも無さそうなんですよね。
まあ、「住んだ」が5点満点で一番高くなるのは仕方がないにしても、大阪府や京都府など生活圏が北海道や青森県などより点数が低くなるのはどうかとも思いますが....(^^;;
(「泊まったことがある」が4点、「歩いたことがある」が3点になるからですが....大阪なんて通勤で毎日行ってるのにね(^^;;)
この様子だと、転勤などで「住んだことがある」ところが多い人ほど、どうも有利になりそうですが....皆さんの旅行度合いを測る目安になることでしょう(^^)v。


お菓子のロシアンルーレット [秘境案内]

 先日飲み会の席で何故か「とんでも土産自慢」という話になり(笑)、以前山形へ行かれたという知り合いから聴いた話なのですが....

何でも山形県新庄市に「のどやけ団子」という団子が売られているのだそうで、一見ごくありきたりな包みに入った餡入りの団子でして、これは美味そうだなと思って食べていたそうのですが....食べ始めて数個目で突然異変を感じてもがき苦しんだそうで。
何でもこの「のどやけ団子」、実は中に一つだけでっかいわさびの塊が入った団子が混じっているのだとか!!(@__@)

最初は「そんなアホな??」とか思って聴いていたのですが、その後調べてみると、実際にそういうお菓子があるのだそうで、一部では結構有名なのだとか。
恐怖!!食べるロシアンルーレット 山形県新庄市 甘味処悠豆里庵「のどやけだんご」
(←スポニチOSAKA グルメ
のどやけ団子
(←HP「悪食同盟奇印良品」)

これは職場や知人・友人へのお土産に買われるとかなり受けることでしょう(笑)。
※但しわさびの鮮度の関係上、賞味期限が3日しか無いそうなので、購入の際は注意が必要ですが(^^;;。

 なおこの「のどやけ団子」、山形新幹線新庄駅前にある「もがみ物産館」にて取り扱っているようで、何とこの「もがみ物産館」のサイトからも「のどやけ団子」がネットで注文出来るようですよ!!
もがみ物産館 お買い物
(8個入りで税込価格525円+送料がかかります。商品説明はこちら

これからの忘年会シーズンやクリスマスパーティー等で大勢集まる機会に、話のネタにお一ついかがでしょうか??(^^ゞ


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

今年は「温泉地の再編元年」?? [秘境案内]

 19日の朝日新聞土曜版「be on Saturday」にこのような記事が載っていましたが....

循環式や加水をやめ、源泉かけ流しへ 自然豊かで良質の湯に人気

内容としてはタイトルのままですし、去年から散々言われ続けている内容を再度取り上げただけという感も無きにしもあらずですが....
人が集まっている温泉地の例として、大分県竹田市の長湯温泉、熊本県南小国町の黒川温泉、秋田県仙北市の乳頭温泉郷が取り上げられるのももはや”お約束”みたいなものですし(^^;;。
(とか言いつつ、店主は長湯温泉は行ったことがないのですが(^^;;)
まあ、結論としては、当たり前でないといけないことが当たり前になった、というだけなんですよね(^^;;。

 ただ、この手の記事にはこれまたお約束の(笑)、札幌国際大学観光学部の松田忠徳教授曰く「昨年の温泉の不当表示問題以来、様々な温泉地に変化が起きています。今年は温泉地の再編元年になるかも知れません」というのはある意味事実でしょうね。
事実、去年まで「源泉かけ流し」という言葉は温泉好きの間でしか聞かれることの無かった用語でしたし、一般的な新聞や雑誌等の記事で温泉地が取り上げられても「源泉かけ流し」なんて言葉は入ることもなかったのですが、今年になってから新聞・雑誌・テレビの旅番組などでは頻繁に「源泉かけ流し」という言葉を聞くようになりましたし、実際に職場で「私事旅行願」を申請する際でも上司から「温泉は源泉かけ流しか??」とか訊かれたりなど、「源泉かけ流し」という言葉が膾炙されたというか、すっかり一般的に定着した節も見られます。

また、これだけ用語が定着すればやるだろうなということも既に起き始めており、前述の記事によれば、JTBの関連会社JTBサン&サンでは「源泉かけ流しの宿「湯宿」」というパックツアーを組んで盛況を集めているとか....
基本的に「源泉かけ流し」が出来る温泉というのは、相当湯量が豊富な知名度のあるところもそこそこありますが、やはり田舎の湯治場など一軒宿のところが多く、そういうところはあくまでも湯治客や個人客を迎え入ることを前提にしており、個人的にはそういうところへツアーで来られるのはどうかとも思うのですが....
(前述のツアーでは、さすがにそうした湯治場の一軒宿は見あたらなかったようですが....でも最近では乳頭温泉郷の鶴の湯温泉にツアーが大挙して来るほどですから末恐ろしいものですが(^^;;)

 そろそろ寒くなってきた時期ですし、店主としてもいよいよ秘湯の宿へ行ってしんみりと温泉へ浸かりに行きたいものですが....(^^)
今年は結局日帰り温泉しか行けませんでしたので(涙)、来年早々こそはと思っているところです(^^)。


本日の二品…楓&岩龍 [秘境案内]

 当Blogでは「うどん」は何度か取り上げているものの、ラーメンは初の登場になりますが....今回は対照的な二品を紹介してみましょう(^^)。

 まずはあっさり派の方には、西宮市にある「楓」を。
 以前うどんで紹介した「讃岐ほそめん 邑」と同様に、通勤等で阪急電鉄今津線に乗っていると車窓からいつもお店が見えて気になっていたお店だったのですが....
この辺り(所謂県道中津浜線沿い)はラーメン店の激戦区で、その中でも「美味い」と評判になっていたお店でしたので、一度は行かなくてはと言うことで帰りに途中下車して行って来ました(^^)。

楓1


ここは阪神間では珍しい(??)、魚介と鶏とを混ぜたミックスタイプを出すお店で、塩と醤油のどちらかが基本になるのですが、塩ではあっさりしすぎてしまうような気がしたので、ここは醤油らーめん(600円)を注文することに(^^)。

楓2


まず、見た目からして醤油でもかなり透き通った感じが意外なのですが....(塩だと更に透き通っているのだろう)
スープからいくと、非常にあっさり&まろやかとしており、口の中でとろけそうなこの味わいはかなりポイントが高いと言えるでしょう。
一方、麺は非常に細く、あっさり&まろやかとしたスープと相性が良く、女性の方にでもさっぱりと頂けそうな感じです。
あっさり系が好みの方にはかなり高い点数が得られるかと思いますが....ただ、店主のようにこってりとしたのを平らげないと満足しない!!という向きには、非常に物足りなさを感じてしまうのも事実。
でも、たまにはこういったあっさり系もいいですよね(^^)。

#楓
 兵庫県西宮市甲東園1-5-9(地図はこちら
 ・電車利用の場合:阪急今津線甲東園駅下車、改札を出て東口(西宮北口行き方面の線路側)の出口を出て、道路を右へ進むとすぐ(徒歩2~3分)。
 ・自動車利用の場合:中津浜線段上町4丁目交差点から側道に入り南側へ進むと、阪急今津線との踏切に突き当たるので、あとは一方通行の道と兼ね合いながら何とか(笑)。
  (駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがありますので、そこを利用するとよろしいかと)

 一方、こってり派の方には、梅田の「岩龍」を。
 大阪梅田のHEP FIVE近辺もラーメン激戦区でして、最古参の「揚子江」(あっさり目が好きな人にはお勧めしますが)や、「博多一風堂 梅田店」(いつ見ても行列が出来ている…美味いけど、一度頂ければ並んでまで食べる程でもない)が有名ですが、その所謂「ラーメン横丁」に新たに出来たお店がこの「岩龍」。

岩龍1


いささか派手さも感じますが、「一風堂」程混んでいないのでそれ程目立ちはしないようです。
ここは大阪ではちょっと珍しい(??)札幌風のラーメンを出すお店で、お店にも「北のラーメン道」とも書かれていますが....
どれも美味そうなのですが、ここはピリ辛風味が惹かれる「辛みそラーメン」(650円)を注文することに。

岩龍2


麺はやや細めですが、結構ちじれていてスープと絡み合い、なかなか食べ応えがあります。
スープもとんこつベースで味噌の辛みと合わさって、非常に濃厚な味わいを醸し出しています。
無茶苦茶辛いという訳ではないのですが、食べる毎に汗が噴き出し、それを踏まえるとどちらかといえば寒い冬向きとも言えるでしょう。
(だからか、4月の時点で冷麺もやっていましたが....)
麺もスープもかなりのパンチが効いて、結構食べ応えがありました(^^)。

#岩龍
 大阪市北区角田町7-32(地図はこちら
 ・電車利用の場合:阪急各線梅田駅下車、HEP FIVEまで進み、HEP FIVEと隣接するHEP NAVIOとに挟まれた細い道を進むとすぐ
  (さすがにここは車で行けるような所じゃ無いですしねぇ....「自動車利用の場合」は略します(^^;)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理
秘境案内 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。