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ふるさと切手「東北の祭り」の発行 [郵便局]

 6月6日付で日本郵政公社より、7月3日(月)に発売される「東北の祭り」の発行についての報道発表がされています。
(報道発表の全文はこちら

青森ねぶた祭 秋田竿燈まつり 山形花笠まつり 仙台七夕まつり


 う~む…もうずばり一言で言ってしまえば....他に描く物は無いのかぁ!!&他に企画は無いのかぁ!!
まあ、以前の企画やコンセプト等を全く練り直さずに再度出しただけというのは、ここ数年来の切手ではお約束事みたいなものですが、ここまで企画のダメダメぶりが徹底していると正直辟易するより他にありませんし、「ただ売れればいいんでしょ??」という薄っぺらさしか見えてこない(ひいては、数合わせのために出しているとしか思えない)というのが正直な意見です。

まあ毎度の事ながら、問題点を一つ一つ突っ込んでいくと…

1.似たようなコンセプトの切手しか出していない
 実際に東北支社が出している切手を見てみると、「東北の~」というような東北全体で一括りにしたものが昔から多々見られます。
実際に挙げてみると:
東北のくだもの
 (ふるさと切手 2005年 青森県・岩手県・山形県・福島県 50円×4種類) 
東北の県の花
 (ふるさと切手 2004年 東北6県 50円×6種類) 
東北のさくら
 (ふるさと切手 2000年 青森県・岩手県・山形県・福島県 80円×6種類) 
東北の夏祭り
 (ふるさと切手 1999年 宮城県・福島県 80円×2種類) 

※単発物として出していますが、このようなものもあります:
東北四季物語Ⅱ
 (ふるさと切手 2003年 福島県 80円) 
東北四季物語
 (ふるさと切手 2002年 青森県 80円)

勿論、「尾瀬」 (ふるさと切手 2002年 福島県 50円×2種類)や「かまくら」(ふるさと切手 2001年 秋田県 80円)、中尊寺金色堂(ふるさと切手 2000年 岩手県 80円)等のように、郷土の風景や風物、名所等をそのまま描いた、本来の”ふるさと切手”の趣旨に添う形の切手も多々ありますが、どうも「東北の~」と事ある毎に一括りにして、一時逃れ的なコンセプトに終わってしまっている感が否めないところなんですよね。
(まあ、観光客からすれば、東北土産とかで纏めて購入できるというメリットもあるのでしょうが....)
しかも、次の項とダブりますが、以前にもご丁寧に「東北の夏祭り」たる切手を出して、また今回も「東北の祭り」と思いっきり二番煎じな切手を出すというのはいかがなものかと思いますが....

2.同じ絵柄ばかり描かれている
 「東北の祭り」ということで、何か目新しい絵柄でもあればまだ救われるのですが、今回描かれている4種類はどれもこれも既に何度も描かれているものばかりで、全く新鮮味がありません(^^;;。

青森ねぶた祭
「青森ねぶた祭」
 (ふるさと切手 1996年 青森県 80円)

秋田市建都400年記念
「秋田市建都400年記念」竿灯まつり(画像左側)
 (ふるさと切手 2004年 秋田県 50円×2種類)

竿灯まつり
「竿燈まつり」
 (ふるさと切手 1997年 秋田県 80円)

東北の夏祭り
「東北の夏祭り」仙台七夕まつり(画像左側)
 (ふるさと切手 1999年 宮城県・福島県 80円×2種類)

花笠まつり
「花笠まつり」
 (ふるさと切手 1998年 山形県 50円)

まあ、しかし、改めて見てみると、「秋田市建都400年記念」以外はかなり昔の切手になりますし、既に窓口では品切れになっている代物も多いんですよね。
(少し前までは物産展や東北の観光地を抱える郵便局等では大量に見かけた代物だったんですけどねぇ....)
そうして過去に題材になったもののもう品切状態なので、新たに同じ題材を用いて観光地向けの切手を出す必要がある(ひいては観光客向けにご当地の切手を買って使って貰う必要がある)という観点を取れば、ある程度の年月を経ればこうした題材の使い方は意味があるのかもしれません。

 ただ、純粋に「切手を買って使う」という立場で見れば、今回の題材の描き方はイラスト風の感触が今までと違った切り口があり、パッと見た感じでは目を惹き付けるものがあると思います。
また、前述した通り、これからの観光シーズンに向けて所謂「東北3大夏祭り」(青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、仙台七夕まつりを指す)等で観光用に売られ、旅の思い出に使うのにはもってこいでしょう。
 

#一応、今回も毎度恒例「雑貨屋の簡易郵便局」にて「ふるさと切手&風景印絵柄対応表」を更新して掲載していますので、こちらもご覧下さいませ(^^)。


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