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ふるさと切手「四国八十八ヶ所の文化遺産 第3集」の発行について [郵便局]

 6月20日付で日本郵政公社より、8月1日(火)に発売される「四国八十八ヶ所の文化遺産 第2集」の発行についての報道発表がされています。
(報道発表の全文はこちら

四国八十八ヶ所の文化遺産 第2集

 一昨年発行された「四国八十八ヶ所の文化遺産 第1集」、昨年発行された「四国八十八ヶ所の文化遺産 第2集」に続く第3弾で、今回も引き続き四国八十八箇所の寺院のうち20箇所をセレクトし、一箇所1枚で計20枚を1シートに収めた物(20連刷)です。
今回の絵柄が八十八ヶ所のうち、どの札所に当てはまっているか(どの県に当てはまっているか)を纏めてみたところ....

1.法輪寺の釈迦如来涅槃像…九番札所(徳島県阿波市) 
2.切幡寺のはたきり観音 …十番札所(徳島県阿波市)
3.藤井寺の堂塔前の藤…十一番札所(徳島県吉野川市)     
4.焼山寺の本堂と石造の多宝塔…十二番札所(徳島県名西郡神山町)   
5.神峯寺の山門…二十七番札所(高知県安芸郡安田町)    
6.大日寺の大師堂…二十八番札所(高知県香美郡野市町)
7.國分寺の金堂…二十九番札所(高知県南国市) 
8.善楽寺の本堂…三十番札所(高知県高知市)     
9.岩屋寺の礫岩峰に抱かれる庫裏…四十五番札所(愛媛県上浮穴郡久万高原町)   
10.浄瑠璃寺の仏足石…四十六番札所(愛媛県松山市) 
11.八坂寺のいやさか不動尊…四十七番札所(愛媛県松山市) 
12.西林寺の仁王門…四十八番札所(愛媛県松山市)    
13.吉祥寺の成就石と本堂…六十三番札所(愛媛県西条市)  
14.前神寺の本堂…六十四番札所(愛媛県西条市)    
15.三角寺の本堂正面の彫刻…六十五番札所(愛媛県四国中央市)   
16.雲邊寺の大師堂…六十六番札所(徳島県三好郡池田町)    
17.白峯寺の山門…八十一番札所(香川県坂出市)    
18.根香寺の五大明王…八十二番札所(香川県高松市)
19.一宮寺の本堂…八十三番札所(香川県高松市)     
20.屋島寺の本堂と蓑山大明神…八十四番札所(香川県高松市)

因みに、八十八ヶ所の内訳は、徳島県が1~23番の計23所、高知県が24~39番までの計16ヶ所、愛媛県が40~65番までの計26ヶ所、香川県が66~88番の計23ヶ所となっていますから、今回の切手発行の内訳(徳島県4枚、高知県4枚、愛媛県7枚、香川県5枚…「雲邊寺」は住所上は徳島県ですが、四国八十八ヶ所の位置付けでは香川県としてみる)を見ると、やたらと愛媛県の割合が高いのが気になりますし、また第1回は徳島県8枚、高知県3枚、愛媛県5枚、香川県4枚、第2回は徳島県5枚、高知県3枚、愛媛県8枚、香川県4枚という内訳でしたので、割合的に言えば、今後徳島県の寺院がかなり出てくることも予想されます。
(あと残っているのが徳島県11枚、高知県5枚、愛媛県4枚、香川県9枚…一応、去年の毎日新聞の記事(リンクが切れてしまっている)によれば、このシリーズは第5集まで発行されるようですが)

 前にも述べた通り(こちら)、このシリーズは否応でも1シートまるまる買わないといけないことから、悪く言えば実にあくどい商品だとも言えますし、またシリーズ物で出ているので、どうしても第1集から揃えて買いたいという郵政公社の思惑に負けてしまいがちな商品だとも言えます(爆)。
このシリーズは特殊切手にありがちなただ単に寺院の光景を収めただけでなく、撮影時間や場所など背景や撮影構図にも拘ることで、実に絵葉書的な作品になっている(換言すれば、風景を見て非常に美しい作品になっている)ことが特筆出来てたのですが....
今回も確かに「藤井寺の堂塔前の藤」や「善楽寺の本堂」、「前神寺の本堂」のように周りの木花の美しさと併せて撮影されたものや、「焼山寺の本堂と石造の多宝塔」や「岩屋寺の礫岩峰に抱かれる庫裏」のように周りのの雄大な自然をバックに撮影されたものは実に絵葉書的で綺麗な一品になっているのですが、一方で「浄瑠璃寺の仏足石」や「三角寺の本堂正面の彫刻」のように何故これが??という一品がちらほら見られるのも正直なところですね。
どうも傾向的に、かつての特殊切手であった「第2次世界遺産シリーズ」(2001~03年:全11集)と変わらないような感覚もしますし、ましてやこの6月から第3次世界遺産シリーズが再びスタートしますので(「世界遺産シリーズ〈第1集〉「紀伊山地の霊場と参詣道」)、両者を比較してみるとより色合いが被って見えてしまうのも正直なところでしょうか。

紀伊山地の霊場と参詣道
世界遺産シリーズ〈第1集〉「紀伊山地の霊場と参詣道」(特殊切手 80円×10種 2006年)

実際のところを言えば、「世界遺産シリーズ」と同じように10種連刷シート(集合シート)にて同じような形で売り出しても、取り上げる場所が違う以外は違いが分からないんじゃないかとも思えますが....(^^;;
少なくとも、第1集・2集に比べると、色彩的にいささか地味な印象を受けるのは否めないでしょう。

#例によって「雑貨屋の簡易郵便局」にて「ふるさと切手&風景印絵柄対応表」を更新して掲載していますので、こちらもご覧下さいませ(^^)。
#また、四国八十八箇所を描いた風景印については、別Blog「雑貨屋の広報掲示室」のエントリー「ふるさと切手「四国八十八ヶ所の文化遺産 第1集」の発行について」も参照して下さいませ(^^)。


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