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「平成19年度における特殊切手・ふるさと切手の発行計画」について [郵便局]

 日本郵政公社の報道発表資料(郵便関係)より、10月31日付で「「平成19年度における特殊切手・ふるさと切手の発行計画」について」という表題で、来年度の切手発行計画が公表されました。

これは毎年年末辺りに、翌年の特殊切手及びふるさと切手の発行計画を公表するのですが、昨年に比べて、今年は結構早い時期に発表されたのが印象的でしょうか。
(因みに、2006年度は前年11月24日、2005年度は前年10月15日、2004年度は同年1月21日、2003年度は前年10月24日及び12月17日、2002年度は前年12月3日、2001年度は前年11月19日という具合ですね)
詳しい内容については、前述の報道資料をご覧頂ければよろしいかと思いますし、また当店では今回も毎年恒例(??)として、「雑貨屋の簡易郵便局」にて「2007年度 ふるさと切手発行予定&風景印絵柄対応予定表」を作成して掲載していますので、こちらもご覧頂きたいのですが....

 さて、ふるさと切手については現段階で15種類対象に挙げられていますが、それを元に来年度の発行計画について突っ込むべき点をざっと述べてみることにしましょう:

・来年度も「1年度1支社1題材」という方針は貫かれており(北海道支社及び東北支社のように、国土緑化切手ないし国体切手が別途有るものは別ですが)、今年度何故か発行の無かった沖縄支社が来年度は復活している。
(しかも題目が「沖縄の海」ということで、ブルートーンの綺麗な切手になりそうな気配で非常に期待大でしょうか)

・毎年のことですが、ここ数年来発行計画の段階では「東海の花と風景」だの「東北の景勝地」だのと切手の名称が余りにも漠然としすぎた物が非常に多いのですが、今年は「近畿の城と風景」だったり、「立山連峰」、「熊本城築城400年祭」といったように、ある程度場所が絞れてくる題材も増えているように思う。
(おかげで前述の「2007年度 ふるさと切手発行予定&風景印絵柄対応予定表」についても、久々に予想項目も増えましたしね)

・とはいえ、切手の名称からして、来年度も大概の場合殆どが「連刷」で発行されることがミエミエであり、平たく言えば1つの切手で種類を増やせばそれだけ売れる、ひいては儲かるという郵政公社の近年の傾向を継承させたものだとも言える。
(※「連刷」についての考察は以前にエントリー「ふるさと切手「東北のくだもの」の発行」にて述べておりますので、参考までに)

・相変わらず「東海の花と風景」とか「関東花だより」とか、以前他の公社支社で発行された企画をそのまま(敢えて言えば)パクっているとしか思えない題材が多々見られたり、また「山梨の風物II」や「北の動物たちII」のように安易に続編に頼ったりなど、新たな題材を掘り起こしたり、提案したりするというのがまるっきり見られない。

例1)関東支社では、2004年の「関東花紀行」、2005年の「関東花紀行II」と出していながら、来年も「関東花だより」たる切手を発行したり、何故再三に渡り似たような「連刷花切手」しか出さないのか、理解に苦しむのですが....

例2)東海支社では、今年「愛知の自然」と称してありきたりな「連刷花切手」を出しておきながら、来年も「東海の花と風景」というように安直に東海4県の県花(+名古屋市の市花)を題材にしたりなど、企画側にやる気がないのかとしか思えないのですが....

例3)中国支社では、2000年に「中国地方の自然~花」、今年に「中国5県の花」と出しておきながら、来年も「中国5県の鳥」というように、ただ単に題材を花から鳥に変えただけだろう!!というアイディアの安直さが伺えてならないのですが....

例4)東京支社では、今年度で長年続いてきた「東京の四季の花・木」シリーズを「集大成」にしておきながら、来年度で「東京の名所と花」というように、ただ単に今までの花切手に風景を加えただけだろう!!という安直さは一体何なのでしょうか(^^;;。
(まあ、今年の「東京の四季の花・木コレクション」にて、東京の名所と花が描かれていたことから、それをなぞった形で出すのでしょうが....でもねぇ(^^;;)

・その「関東花だより」や「東海の花と風景」等といった、相変わらず馬鹿の一つ覚えのような花切手のシリーズ物も多々あるのですが、一方で「食と花の政令市にいがた」や「近畿の城と風景」といった違った切り口の題材があったり、「東北の景勝地」や「沖縄の海」といったような純粋に故郷の風景を描いているであろう、本来の「ふるさと切手」らしい題材があったりなど、ただ単に花切手一辺倒の作りでなくなりつつある傾向も少し見えている。

・特殊切手については平成20年3月発行分まで予定されているが、ふるさと切手については現段階にて平成19年9月発行分までしか予定されておらず、10月の民営会社発足を意識した(であろう)計画になっているのが気になる。
また、平成18年度の発行分が1年間で13種類であったのに対し、平成19年度の発行分は半年で1年分以上の発行数になっているのも気になる。
(とはいえ、現段階では、今年度については10月に出た2種類以降全く発行計画が出ていないので、このまま推移するとなると、来年の4月までふるさと切手は半年間全く発行されないという前代未聞の事態になるのですが....)

 まあ、果たして民営会社発足の年度に際して、切手もどのように変わるのか期待したいところですが....あとは実際に絵柄を見てのお楽しみでしょうね(^^)。


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